【映画】蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE

ほのぼのロボットアニメーション「そうきゅうのふぁふにゃー」はっじまるよー!

■基本情報

公開日:2023/1/20
監督 :能戸隆
脚本 :冲方丁
制作 :Production I.G
配給 :KING RECORD

■公式あらすじ

“あなたは、そこにいますか?”

2004年7月に始まり、2021年に完結を迎えた「蒼穹のファフナー」シリーズ。
多くのファンの皆様に支えられながら、物語は留まることなく紡がれ続けました。

そして今、これまで描かれなかったひとつの物語をお届けします。

何気なくも忘れ難い、とある夏の日々の片鱗――
それは、フェストゥムとの新たな可能性を導く二人の少女が出会う、少し前のこと…。
皆城総士が帰還を果たしたのちの、少年少女たちのひと時を描きます。

■感想

グランギニョルだ。グランギニョルだったわ……。
カノン……。みんな……。

長年続いたロボットアニメ『蒼穹のファフナー』シリーズ。
一昨年に無事完結しましたが、本作はシリーズとシリーズを繋ぐ幕間の物語です。
シリーズ追っている人は結構序盤の(HAEとエグゾの間)なのでHEAだけでも見直してから見た方が良いかもです。
私はBEYOND見た後の頭で映画館に行ったので、若干今どんな状況だっけ?てなりました。
(このタイミングだと甲洋も操ちゃんもいないんだったね。なんでグッズにはいるんだろうね?)

平和が訪れて、学校も卒業し、パイロット達がそれぞれが前線兵ではなく内勤の仕事に付くまでのストーリー。

視聴者は未来を知っているから、今笑っている中で何人が大人になって、何人がいなくなるのか。ここで語られる会話が未来にどんな意味を生むのかがわかっているのでめちゃくちゃ地獄。冲方さんすぐそういうことする。
冲方さんと末満さんの血の色は似ていると思うんですよねぇ。
まっじで今作は『TRUMP』を見た人が見る『グランギニョル』なんですよ。
これ単体で見ると前向きに終わってみんな生きる気満々なのに、シリーズの結末知っていると胃が痛い。ひどい。

総士めっちゃ生きる気満々じゃん。死ぬつもり全くないじゃん!
なんで一騎に「俺の灯籠流してくれ」ってお願いされてるのに総士の灯籠を一騎が流しているのかな??

真矢ちゃんとカノンも辛い。
カノンめっちゃ献身的というか一生懸命恋している感じがね。幸せになれ~って応援したくなる子ですよ。それなのに、うぅ……っ。
対して真矢ちゃんはなぁ。
「ゆっくり大人になりたかった」て言葉がずっと私の中に残ってる子なんですよ。真矢ちゃん達はね、大人になることを強制されて、そのくせ戦争が終わったら子どもに戻れと言われたり、このつかの間の休息の後、また戦場に連れて行かれるんだよ。子どもとしての時間を十分に過ごせないまま、大人になっていろんなものを背負っている子なんですよ……。
そんでもってきっと真矢ちゃんの中で一騎くんへの恋心とかそういうのは翔子ちゃんと一緒に手の届かない所に行っちゃたんだろうなぁ。
悲しいなぁ。

ファフナーシリーズ、1クールとか2クールの連作になると夏休みの宿題みたいに最終話に一気に詰め込んで来るタイプなので、あらかじめ尺が決まってる短編映画の方が得意なんだろうと改めて思う。
エグゾもビヨも最後3話目くらいから「これ本当に終わるのか?あと10話くらい必要では?」って状態で最後1話に全部詰め込んで来るから宿題最終日に終わらせるタイプなんだよ。おかげでビヨはキャラの見せ場や退場がさらっと流されすぎてて草でした。HAEとかROLとかめちゃくちゃ綺麗にまとまってるのに、映画とアニメの差よ……。

ファフナー、これで完全に終わりなんだろうけれど、できればまた短編作品やってほしい。
ビヨとエグゾの間も見たいけれど、どこを切り取るかで地獄になりそう。

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投稿者:

霜月 六花

おんな2人(人間一人と猫一匹)で極楽な生活を満喫中。 趣味の読書や映画の記録をゆるゆると綴っていきます。

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