『異類婚姻譚』に続いての本谷有希子さんの小説二冊目。
この方は所謂「こじらせ女子」とか「残念」「イタい」と形容される「女子」を書く人なのか、と二作目にして理解。
■公式紹介文
Gカップの「おっぱい」を自分のアイデンティティとする23歳フリーター・巡谷。同居人は、「自分は臭い」と信じる23歳処女・日田。ゴミ処理場から出るダイオキシンと自分の臭いに異常な執着を見せ、外見にまったく気を遣わぬ日田のことを、巡谷はどうしても放っておけない。日田だけが巡谷の「気が触れそうになる瞬間」を分かってくれるのだ。二人一緒なら、どうしようもなく孤独な毎日もなんとかやっていける――。
■書籍情報
出版社:講談社文庫
著者:本谷 有希子
定価:472円
発売日:2013年06月14日
判型:A6
ページ数:176ページ
ISBN:978-4-06-277551-9
■感想
勢いとキャラクター性だけで押し切っている作品かな。キャラクターの濃さはあるのですが、共感も理解もできず……。
時折「良い感じの言葉」も出てくるのですがそれも私にはあまり響かず……。
私自身も「めんどうくさい女」の自覚はあるのですが、ベクトルが180度違う面倒くささ・イタさなので相容れないタイプ何だろうなぁ。
二冊読んで、完全に私は作者の読者層から外れているのだと理解しました。もっと若い、思春期の頃に出会っていればまた感じ方も変わったんだろうなぁとは思うけれど、生き方が違いすぎるんだよな。