東京発、京都行きの架空の新幹線の中で起きた殺し屋たちのアクション映画。
伊坂幸太郎の『マリア・ビートル』をハリウッドが映画化したということで気になって劇場で見てきました。久々に洋画、ハリウッド映画です。
相変わらずブラピはイケオジでしたが、本作では超絶不運な殺し屋役でかわいそ可愛いキャラでした。
■公式あらすじ
世界一運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超高速列車“ゆかり号”でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが、次から次へと“ゆかり号”に乗ってくる殺し屋たち。彼らに狙われ、降りたくても、降りられない!
最悪な状況の中、列車はレディバグと殺し屋たちを乗せたまま終着点・京都へと走る…
やがて明らかになる乗り合わせた10人の過去と因縁。そして京都で待ち受ける世界最大の犯罪組織のボス=ホワイト・デス!思いもよらない展開が連続するミステリー・アクション!
■基本情報
公開日:2022/9/1
監督 :デビッド・リーチ
主演 :ブラッド・ピット
配給 :ソニー・ピクチャーズ
■感想
残念ながら原作は未読なのでこれから読みたいと思います。軽く調べると過去に日本で映画化されていた『グラスポッハー』とシリーズになっているようですね。他にも関連作品があるようでしたら、どこから読めば良いかアドバイス頂けると助かります。
内容としては、ハリウッドが作成しているので仕方ないですが随所に「いや、これ日本ではなく中国ですよね?」といったよくある「アメリカから見た日本像」が含まれていました。また、「東京発、京都行き」の新幹線って普通であれば3時間もあれば余裕で到着するのですが、何故か夜乗車して到着は翌日6時過ぎ(7時頃?)なのには日本人として笑ってしまいました。
日本で深夜に乗客を乗せて走っているのは寝台特急だけ。それも今はサンライズ出雲や瀬戸だけだったと思います。
まあ、ハリウッド映画なので海外の皆さんには「そんなん知ったこっちゃない」日本人的な笑いポイントだと思います。
各駅、特に東京駅の描写なども、作成時期的にコロナ禍の関係で日本での撮影一切ないのかな? ポップでカラフル、コミカルな映画にしたかったのであれば、敢えて現実の駅ではなくCGやセットを多様に利用したのかもしれません。ただ、どうしても日本と言うよりも中国系のイメージが強いです。実物を知っている身としては違和感やギャップに笑ってしまうと思います(笑)
役者さんは、個人的にはプリンス役の女性の演技が良かったです。
あとオペレータのサンドラ・ブロックは相変わらずお美しい。主に電話での主人公のフォロー役だったのですが、声では彼女だとわからずラストの登場にびっくりしました。美しかったです。
また、是非とも『ゴールデンカムイ』好きな方には観て頂きたいです。
真田広之が新幹線内で殺陣を行うシーンがあったのですが、先日『ゴールデン・カムイ』を読んだばかりだったこともあり、電車内で刀を振り回す姿は土方さんにしか見えなかったです。申し訳ない。
その他随所に類似ネタがあり、「これはハリウッド版ゴールデンカムイなのでは?」とやや混乱しながら観ていました。金カム好きな方におすすめです。
全体として、ドタバタアクションギャグコメディとして楽しめました。普段、映画館でコメディやアクション見ないので新鮮です。何も考えず、安心して頭を空っぽにして観られる映画です。まだまだ公開中の劇場もありますので、是非劇場に足を運んでみてください。