滑り込みセーフ!の感じで特別展終了間近に行ってきました。
たまたま仕事で急遽半日休みが取れたので、毒展行かずにどこへ行く!っと言う感じでした。(ブログを書くまでにだいぶ時間が過ぎてしまって今更感も漂う感じですが……)
いや~行って良かったです。めっちゃくちゃ楽しかった。
普段なんとなく「毒ってこういうものよね~」とぼんやり思っているものについて、正しく理解できるのは楽しいです。
そして知らないことを知ることができる楽しみも。
■基本情報
博物館名:国立科学博物館
展示名 :毒展
アクセス:JR上野駅 徒歩5分
訪問日 :2023/02/15
滞在時間(参考):2時間
■感想
昆虫や爬虫類苦手なので、たくさんいたらどうしようかなぁとも思っていました。しして当たり前ですが展示には昆虫も爬虫類もたくさんいます。
が、全て剥製や標本なので私は大丈夫でした。ガラス越しで触れないようになってますしね。私は割と、自分に実害がないとわかるガラス越しや標本なら大丈夫な人間です。大量に群生しているとまた違ってきますけれど。
見るもの嫌!って人も、解説文だけ読んで生物は素通りも可能でした。
虫とか小さいので、近寄って見ないとなんだかよくわからないです。「同じ空間にいるだけで無理!」な人でなければ、簡単に避けて通れるので個人的には大丈夫だと思います。
■博士何やってんですか?「シュミット指数」
「どの蜂に刺されるのが一番痛いのか」を、実際に蜂に刺されて痛さ指数を出して評価したというシュミット指数。
シュミット博士が調べてイグノーベル賞にも選ばれたものらしいのですが、評価(感想)がソムリエとか美食家の感想みたいでめちゃくちゃ面白く、展示にない蜂の感想も知りたくなります。
イグノーベル賞、論文日本語訳したものあるのかな?読んでみたいのだけれど、国立図書館とかで借りられるのは英語版で訳はなさそうかなぁ。イグノーベル賞、昔から楽しそうな論文ばかりなので一回ちゃんと読んでみたい。今度ちゃんと調べよう。
■毒きのこを食すフィンランド
キノコ好きなので毒キノココーナーでテンションアゲアゲで見てました。
キノコとクラゲは毒持ってても可愛いから良いんですよ。むしろ毒持っている所も可愛い。好き。
毒キノコの説明で、フィンランドでは「毒素を抜く作業中に、中毒で死ぬ可能性があるけれど、それでも毒抜いて毒キノコを食べる」というのがあって笑っちゃいました。食べると100%死ぬし、食べる前の下処理中に死ぬかもしれないのに、そこまでして食べます?
けれど、日本も「こんにゃく」はめちゃくちゃ面倒な手順を踏んで毒を無毒化してまで食べているので、五十歩百歩なんですよねぇ。特に日本は他国では絶対に食べないフグも食べますし。
フィンランドの人おかしいやろ!って思うけれど、全く関係ない国からしてみれば、「どっちもおかしい国」扱いされるんでしょうね。
■鉱物コーナーで『宝石の国』を感じたり
鉱石に含まれる毒もあるんですよね。
水銀が原因の水俣病が有名ですが、毒ってイメージが薄かったので展示を見て「メチル水銀!」「辰砂!」「宝石の国!」とテンション上がりました。
そういえば日本画をやっている友人が、「辰砂は綺麗な朱色だけれど、毒なんだよー。日本画の岩絵具は基本毒」と笑っていた気が……。
■皆大好き夾竹桃
身近にある毒性植物夾竹桃!
かっこいい名前と可憐な姿にどこを触っても毒!燃やしても毒!ミステリとか古典とかで度々出てくる植物。名前の格好良さから印象に残ってます。が、以外と実物知らなかったのでなるほどーとなりました。
が、これ町中で出会っても気づけないと思います。
……というか解説文。
「西南戦争で西郷隆盛軍が、本種の枝で箸を作り中毒したとされています。」って、何やってんですか西郷さん(笑)
ついでに躑躅の蜜もお子様がよく吸ってますけど毒ですよ。お腹痛くなったり下したり。植物の毒も身近ですよね。
梅は、私も毎年梅酒やジュースを作っているので青梅の毒性は気をつけなくては。そのための発酵・アルコールでの分解なのですけれど。
■アカハライモリ可愛い。
全身真っ黒でお腹だけ真っ赤のイモリさん。外敵に襲われたときにお腹の警戒色を見せて威嚇するのめちゃかわだった。こんなポケモンいた気がする。モデルなのかな?
■物販
何も買わないつもりだったのに、会場出たらなんだかたくさん抱えてるー!
図録とキノコのレターシートとキノコとクラゲのシール。かわいいは正義。
抱えて仕事に行ったら軽く肩が死にました。元からタブレットやらノートやら手帳やら諸々抱えていたのでね。総重量考えたくない。
いやでもめちゃくちゃ可愛いし、図録もしっかりがっつりハードカバーで毒薬図鑑みたいな装丁で一目惚れしちゃったんですよ。
悔やむのは「毒展」のロゴのステッカーを買わなかったこと。
結構悩んでやめたのですが、やっぱり買えば良かった。ノートPCとかに張っておくとテンション上がった気がする。
ロゴデザイン、シンプルなのですが溶け具合とかめちゃかわでした。
毒、生活の中にも普通に存在しているし種類も形態も豊富で奥が深い。と改めて実感。
第二弾とかあればまた行ってしまうと思うくらい楽しかったです!